住環境を大きく左右する暮らしの家具。我が家にあったものを選ぶとき、間取りと動線、コンセント口などの兼ね合いを考えて、サイズ感を探ります。家族みんなの“好き”を上手に取り入れて、快適で心地よい空間にしたい。悩む時間も楽しみたいですね。

そうやってセレクトしたお部屋のスタイル、キープするのがなかなか大変だったりします。何気なくやってしまう“ちょい置き”や、「すぐ使う」「よく使う」からと出しっ放しにしてしまうあれこれ。これらが積もってしまうと、せっかくのダイニングテーブルも台無しです。気に入っていればいるほど、物で散乱すると悲しくなります。だからといって、収納家具を追加するにはスペースに限界が…

今回は、日々の“ちょい置き”アイテムや、しまい込むと不便な使用頻度の高い物、手が届くと便利な物を上手に片付けるためのシェルフをご紹介します。

壁にピタっと、ウォールシェルフ

壁さえあれば、お家のどこでもサッと設置できるウォールシェルフです。金具で固定する壁付けではなく、2本の脚とボックスの接地面で安定させるので、壁を傷つけずに思い思いの場所で使えます。重さは約10kg、女性でも楽に運べるのも嬉しいポイント。背面が抜けているので、壁色を生かして明るい演出ができます。

（注：写真右のダイニングテーブル、チェアは現在廃盤となっています。2021.02.01） 

このように、ダイニングのそばに置いても。椅子が天板の下に入るNU NUTダイニングとの相性もよく、この写真の場合、グレーの壁と天板の縁までが950mm。壁との距離が1メートル未満の狭いスペースでも、しっかり動線を確保できます。風通しの良い脚部の構造、天面は内側に緩やかなアールをとっているので、圧迫感を感じさせずに上品で柔らかい雰囲気です。テーブルで過ごす時間にもゆとりが持てそうですね。

椅子に座ったまま振り向いてサッと取りたいグラスやポットを収納したり、果物やおやつ、ハンドクリームや文具なども上手にしまえそうです。高さ710mmのテーブルより少し低めの610mmなので、卓上ソルトやお気に入りのスパイスなど、ちょっと置く＆取るのにベストな高さ。奥行きは250mm。右側の白いプレート（φ246mm）のように大きなものから中・小皿まで、取り皿置き場にも。カゴと目隠しにキッチンリネンを用意すれば、さらにいろいろな使い方が生まれそうです。

リビングのソファサイドでも。正面から見ると、まるで木製フレームのようにスッキリとした佇まいです。リビングテーブル周りを片付ける場所として、または季節の植物やオブジェなど、好きなディスプレイを楽しんだり。冬は窓辺、夏は日陰にと、日光や温度管理が必要なグリーンラックとしても、楽に移動できるので活躍しそうです。

“すぐ届く” から“すぐ戻せる” 家族でシェアできるブックシェルフ

 
カミーユシリーズのブックシェルフ、左が通常サイズの幅950mm。「もう少し狭い場所に収めたい！」という声から、右の800mmサイズが生まれました。まさに大人も子どもも“すぐ届く”コンパクト収納。どんなものが置けるか、見てみましょう。
 

大人が使う小物類は、小さな子どもが背伸びしても届きにくい上段に。ガラスや陶器類、キートレイや携帯、メガネなど、サッと置ける＆パッとしまえる小引き出し付です。下の可動棚は6段階から選べます。

絵本サイズがたっぷりしまえるスペースは、子どもの手が届く下段に。最初は数える程度でも、次第に遊び道具に学び道具にと、大事な物はどんどん増えていきます。下段の奥行きは285mm、一つ上の固定棚は250mmと、上部にいくにつれスリムになっていきます。自分で考えながら“飾る・しまう”が無理なく身につきそうですね。安定感もあり、シェア使い、プライベート使い、どちらにもフィットします。

最後に…
気軽に物がおけて、ササッと整えられる小さなスペース。自然に元の位置に戻せるように、“すぐ届く”が叶う場所を設けると、テーブルやカウンターの上がスッキリします。家族それぞれのものをなんとなくエリア別にすることや、子どもには高さを考慮してあげるのも大事。どちらのシェルフも、コンセント口や巾木の干渉を受けにくく、家族の成長やお引越し、住み替えなど、暮らしの変化にも柔軟に馴染んでくれます。

そんな、肩肘張らずにずっと使えるシェルフ。「ここから溢れ出したら、持ちすぎかな？」と、使うもの・使わないもののバロメーカーにするのもいいかもしれませんね。